雑誌『FQ JAPAN DIGEST』 Vol.45 掲載

ラングスジャパンの洗練された世界観の秘密に迫る

もはやこれは玩具ではない。人を心底楽しませる芸術作品だ!

ラングスジャパンが世に出すもの全てに”ハッピー”あり!これほどまで美しい世界観を表現したスポーツトイはあっただろうか?自らデザインまで手掛ける小林社長にその秘密を伺った。

インスピレーションと感動を与えるスポーツトイ

スタジオに所狭しと並べられたラングスジャパンの商品の数々。ブーメランからフリスビー、スケボー、ふわふわのワブルボールなど。実に幅広いジャンルを扱いながら、なぜこれほどまで美しく調和されているのだろう。
それは、小林美紀社長という人物のフィルターを通っているからに他ならない。しかも、デザインは全て社長自ら手がける。
「私はデザイナーではありません。ラングス商品をよりわかりやすく、より買いたくなるように作り込む職人です」(小林社長)。

音楽や絵画など優れた芸術作品には、多くの人々の心を打つパワーがある。ラングスジャパンも全く同様だ。感激や感銘のレベルをはるかに超え、深く、強く人の心を動かし、インスピレーションを与え、使った人のその後の人生に恒久的な影響を及ぼす力を持つスポーツトイなのだ。
「世界中からたくさんの売り込みが毎日、私の元へ届けられます。心に響くもの、しかも強烈に響くものは、300のうち1つあるかどうかでしょうね。10秒動画を見て心が響かなければ、おしまい。」

小林社長は完成しても、商品の面白さをもっとダイレクトに伝える見せ方はないか、もっともっとと妥協なしで追求し続ける。
「スタッフからはよく、『もう変更なしですよ、社長。今日が締め切りですからね』と釘を刺されます。でも、翌日になるともっといいアイデアが浮かんでしまう。
社内でのそういうプレッシャーとも戦いながら、自分の中に自信と確信と満足感が持てるまで妥協しません。これで完成!とスタッフにデザインを渡しても、翌日にはさらにもっといいアイデアが浮かんでしまうんです。今では輸入担当者も『どうせまた変えるんでしょう?わかってますよ!』と、すっかり私の理解者です(笑)。」

翌日になるとさらにいいアイデアが浮かぶところなど、
まるで「明日描く絵が一番素晴らしい!」と言った天才芸術家ピカソそのものではないか。実際、小林社長がデザインするようになってから、ヒット商品が続々と世に生まれている。

高パフォーマンスに貢献!リラックスさせるスポーツトイ

「私が感じた面白さは、200%以上の魂を注いで作らなければ、人には100%のものを伝えられません。たとえば、『R7とR8のラングススクーター』(写真右ページ一番左)は、水転写によるラングスジャパンのオリジナルデザインです。水転写とは、水面に絵柄フィルムを浮かべて、ボードを上から沈めて絵柄を転写させる技法。職人が1つ1つ手作業で施工しますから、同じものは2つと存在しません。すべて色味が違いますから、世界にたった1つの自分だけのボードになります。さらに、このデザイン性を損なわないようデッキテープを透明にしました。このテープを見つけるまで、世界中の工場を探し回りました。」

この情熱と美的感性のルーツはどこにあるのか。それは、生まれ故郷の金沢で4年もの間、加賀友禅を学んだ経験にある。加賀友禅といえば、写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄が特徴だが、落ち着いた古風な文様や地色もさることながら、身につけた人に風格を与える国指定の伝統工芸品だ。着た人に〝トキメキ〞を与える。これこそラングスジャパン全商品の共通点かもしれない。

しかも、美的センスは単なる感性で終わらず、すでに数字が証明しているところだ。
「数字は私にとって売り上げではありません。 売れた数=ハッピーの人数そのものなのです」。
数字の実績はまた、海外メーカーと国内バイヤーから寄せられる信頼度の高さにも比例する。
「私が扱うのは、競技者が使うようなリアルなスポーツ用具ではありませんが、競技の合間などの気分転換にふさわしいスポーツトイなのです」。

スポーツはスポーツでリラックスする――。ラングスジャパンの商品は、緊張とリラックスの中間にある「ゾーン」(もっとも高いパフォーマンスを発揮できる状態)を生み出す魔法のトイなのかもしれない。

※株式会社アクセスインターナショナルより許可を得て掲載しています。