今、医学的にも注目される
ドッヂビーというスポーツ
今や学校の体育の授業でも行われている競技「ドッヂビー」の全国大会が去年12月に駒沢オリンピック公園総合運動場・屋内球技場で行われた。香港からも5チームが参戦し、会場は熱気と歓声に包まれた。スポーツトイを輸入・販売するラングスジャパンが、30年にわたって普及に協力してきたドッヂビー。子どもたちの成長にもたらす影響について、精神科医の小林遼太郎医師にお話を伺った。

(右)ラングスジャパン社長 小林美紀
(左)四ツ谷レディスクリニック メンタルプラス理事長 小林遼太郎医師

──ドッヂビーの魅力とは?
ディスクは柔らかい素材なので、直接体に当たっても痛くありません。ケガの心配もなく安全性に優れているため心理的な恐怖もありません。メガネをつけたままでもプレーできるので、安心して運動を楽しむことができます。研究では、スポーツが苦手な子がスムーズに参加できる傾向が顕著だったと報告されています。運動が苦手な子でも“最初の一歩”になりやすいのが魅力だと感じます。去年、全国2900の児童館にドッヂビーが導入されたのもうなずけます。
──運動能力への影響は?
投げる動作には、身体の各部位の協応性が求められます。専門的に言えば、「投げる」とは、下肢を支えにして、腰背部の回旋や上肢の肩関節の外転・内転、肘関節や手首の屈曲など、全身の多様な運動が順序よく統合されることによって成立する複雑な動作です。また「投げる」以外にも、ドッヂビーは、つかむ、握る、当てるといった操作的な運動動作が多様です。幼少期は、適した運動刺激を行うことによって著しい発達が期待できる大切な時期ですが、ドッヂビーの多様な運動刺激は、子どもの運動能力に好影響を与えると考えられます。
──メンタル面への影響は?
キャッチミスして外野に回っても、何度でもやり直せる点において、レジリエンスが身につくスポーツだと感じます。また、高学年が自然発生的に低学年に指導することで、学年を超えてコミュニケーションが活性化した例も研究で報告されています。毎年、全国大会も実施されていますから、今後ますます子どもたちの間で人気が高まっていくスポーツではないでしょうか。

ドッヂビー270
幼児でも気軽に楽しめ、親子でキャッチし合う遊びもおすすめ。
仕様:外はナイロン、中はウレタン、水洗い可。
本体:直径270×高さ40mm、75g、7 カラー

ラングスジャパン
1987年創業。スポーツトイを中心とした輸入・企画デザイン・販売を行う玩具輸入代理店。2022年1月20日、フィットネスジム「コブラクションミックス代官山」をグループに統合した小林ホールディングスを立ち上げ、小林美紀社長の長男で医師の小林遼太郎氏が社長に就任。幅広い年齢層の人々の心身の健康を総合的にサポートすることをミッションに掲げる。
写真/松尾夏樹 文/脇谷美佳子

▲実際の掲載ページ
『Kids Well-being』 2026年春号 Vol.01 掲載
※株式会社アクセスインターナショナルより許可を得て掲載しています。同著作物の転載、転用、二次利用はお控えください。
